当初、たばこの乾燥場として建てられたマンサード屋根の建物の中に洋間と座敷が造作されていました。東日本大震災により内外部が損傷し既存の廊下や和室にも段差があったため、『生活再建住宅支援事業費補助』の被災住宅の補修とバリアフリー工事の補助申請をして改修しました。同時に、壁と天井に断熱材が入っていなかったので天井も貼り替え断熱材を入れ室内全てをリフォームいたしました。今まで断熱材が入っていなかったため冷房も暖房も効果が少なかったのですが、断熱改修をして内窓の設置を行い熱損失の少ない冷暖房の効く部屋になりました。
床をバリアフリーにし、これから子育てする室内環境に配慮して壁に杉板を使って自然塗料で仕上げています。和式のトイレも床の段差を無くし洋便器に取り替え手摺を取り付けて楽に立ったり座ったり出来るようになりました。階段を上がりきった廊下は採光のためにペアガラスを新設し、廊下の照明は夜間にトイレに起きた時にしか使わないことから飾るスペースを兼ねた壁の間接照明で眩しさを感じて目を覚まさないように足元を照らすようにしました。
