仙台駅東口から程近い場所に築２００年の歴史ある建物がありました。当初は解体され無くなってしまう予定でしたが縁有ってお声掛けを頂き、特に歴史深き座敷二間を他の土地へ建てる工事をさせていただきました。古材を傷つけないように解体し、仕事仲間でもある地元の㈱泉ビルダーさんのご協力を頂いて工場で再度刻み山元町へ移築しました。
欄間窓、神棚、違棚、釘隠しなども古いものですが、この家の歴史を感じられる物だったので、治しながら今回も使用しています。木製建具の玄関を入り、元々は畳敷きだった部屋を古材の板の間にして、違和感無く収めました。
釘隠しは現代の住宅にはありませんが、古い格式高い木造建築物に見られる化粧金具で、今回も長押の吊束の位置に戻しました。
夜は玄関上の欄間窓からこぼれる光が良い味を醸しだしています。
