住むなら賃貸か持ち家かどちらが良いの?コロナ禍で考えられる影響も紹介します!
2022年3月22日
持ち家か賃貸か、どちらを選ぶと良いのでしょうか。
それぞれメリットとデメリットが存在しますが、長期的な観点から判断することで、将来的に良い選択を導けるでしょう。
今回は、一関市、陸前高田市、気仙沼市、奥州市にお住いの方へ、賃貸か持ち家かを選ぶ際のポイントと、コロナ禍による影響について紹介します。
□持ち家と賃貸の比較
*持ち家のメリットとデメリット
持ち家の非常に大きなメリットは、自分の資産になるということです。
資産は、お金が必要になった時に売却したり、融資を受ける際の担保として利用できます。
近年は、リバースモーゲージという、自宅を担保にしてその都度借り入れができる融資制度があります。
これは、生きている間は返済不要で亡くなった後に家を売却されるという便利な制度となっています。
融資を受けるという機会はほとんどないかもしれませんが、緊急時の後ろ盾として家を持っているのは心強いと言えるでしょう。
また、建て替え・リフォームを自由にできるのも魅力的です。
新築物件の中には最新の防犯設備を備えた好条件の物件があり、その中から価格やエリアなど自分の要望にあった物件を選べます。
一戸建てはもちろん、マンションでも専有部分のリフォームが可能です。
さらに、老後の経済負担が小さいことも大きなメリットです。
働いている期間にローンを完済できれば、老後持ち家にかかる費用は基本的に維持費のみとなるため、経済的に大きな負担がなくなります。
一方で、持ち家のデメリットとしては、簡単に住まいを変えられなくなることが挙げられます。
持ち家に住んでいる場合、住宅ローンを借りている機関の承諾を得ない限り、他のエリアに住みかえるということはできません。
また、住宅ローンの支払い額は基本的に固定額なので、毎月の支払いは家計のなかでも大きな負担になり、減額もできません。
出費はそれだけではなく、設備のメンテナンス費用や固定資産税などを支払わなければなりません。
*賃貸のメリットとでメリット
賃貸のメリットは、ライフステージに合わせて柔軟に住まいを変えられることです。
転勤によって引っ越したいと思ったら、持ち家がある場合よりも比較的容易に住まいを移せるでしょう。
また、近所とのトラブルがあった時など、住まいに関するどのような事態にも対応でき、住み続ける必要がないのは非常に便利でしょう。
また、持ち家と比べて維持費がかからないという良い点もあります。
基本的に、設備の維持費・修繕費などは、大家が負担します。
持ち家が自分で管理費用を払わなければならないのに対し、賃貸では過失がない限り支払い義務がないというのも非常に助かるポイントです。
最も大きなメリットは、経済的負担に関してです。
賃貸では、持ち家でかかる固定資産税を納める義務がありません。
基本的には家賃や共益費、更新料しか納めなくても良いので、当面の経済的負担に関しては小さくて済みます。
しかし、賃貸は間取りや設備を自由に決められません。
持ち家であれば、様々な家庭のニーズに合わせてリフォームが可能ですが、賃貸の場合は大家の資産なので、勝手に設備に投資したり、カスタマイズしたりできません。
また、自分の資産ではないので、どれだけ家賃を払っても自分の資産にできません。
賃貸に住み続けたい場合は永遠に大家に対してお金を払い続けることとなります。
よって、引退した後も年金で家賃を払い続けることになり、負担は大きいでしょう。
□持ち家と賃貸の一生でかかるお金の差について
4000万円の新築マンションにかかる住居費について、世帯主の入居時の年齢は33歳、住宅ローンは買い入れ額3500万円で毎月10万5000円の35年返済、その他入居時の費用と後にかかるリフォーム代も加味して試算してみます。
50年間では住宅ローン返済額が約4500万円、入居後の費用が1850万円、リフォーム代が700万円かかるとして合計金額は7630万円になります。
賃貸でも、同様に世帯主33歳で家賃は1〜10年目が12万円、11〜20年目が15万円、21〜50年目を13万円で更新料は2年に一度家賃1か月分で試算します。
50年間では家賃が7920万円、費用・更新料が410万円で合計8330万円となりました。
この試算はあくまでおおよその金額での計算ですが、持ち家と賃貸で比較すると、日本人の平均寿命まで生きた場合には、持ち家の方がお得と言えます。
□コロナ禍による影響について
ここ最近は、コロナ禍の影響で住宅の購入を先送りにしている人が一定数います。
2020年のアンケート結果では、住宅購入の検討が抑制されたと答えた人は36パーセントを占めていました。
しかしそれでも、大多数は購入に大きな影響はないと答えています。
また、コロナ禍で在宅ワークが急速に普及したことで、家にはある程度の広さを求める人が多くなってきています。
普段の生活スペースだけでなく、仕事のスペースとしても家は使われ始めているのが社会の流れなので、検討中の方はこの仕事場としての広さについても重視すると良いかもしれません。
□まとめ
今回は、持ち家と賃貸ではどちらの方が良いのかを紹介しました。
持ち家には資産としての価値があり、老後の生活が比較的楽になるメリットがあること、賃貸は月々の支払いや維持費の面では負担が少ないものの、総費用では持ち家よりも高額であることを参考に、家づくりについてさらに検討してみてください。