Ｋさんの家は伝統工法により造られた家で、これからの震災に備えようと耐震診断を受け、耐震改修工事をすることになりました。平成１９年に策定された岩手耐震改修促進計画は、平成２７年度までに県内の住宅の耐震化率を５５％にすることが目標ですが、補助金のある間に制度を利用して、耐震診断（補助金により個人負担￥３，０００）や耐震改修（補助金最大７５万円）をすることが望ましいと思います。
今回の工事は基礎の耐震改修と耐力壁の増強の工事で、この機会に外壁と床・壁仕上げのリフォームも同時に行っております。基礎は改修前の写真にもありますが、以前の施工事例と同様に、建物を持ち上げて施工し基礎の上に戻しています。また、耐震改修と同時に断熱改修も行うことで、伝統工法の雰囲気を残したまま新築と遜色の無い断熱性能が得られます。
昔ながらの伝統工法で造られた家を壊して、新しく建て直してしまう事は簡単です。気を使わない今の家を直して住むことを希望されるかたが増えている中、耐震改修や断熱改修はお勧めです。
