断熱材とはどのようなもの?役割や選ぶ際のポイントについて解説します!
2022年11月29日
断熱材とは、天井や壁などに入れる建築資材のことです。
断熱材を取り入れることは、室内の温度上昇だけではなく、さまざまなメリットがあります。
そこで今回は、断熱材についてや、選ぶ際のポイント、断熱材を高めた家づくりについてご紹介します。
□断熱材とは
断熱材とは、室内と室外の熱の移動を遮断し、室外の温度が室内に伝わりにくくする素材のことを指します。
熱の伝導を遅らせられますが、完全に熱を断つことはできず、断熱材内部に一度蓄積されるとゆっくりと熱が放射されます。
断熱材は、気体の断熱性能を利用していて、空気の層を内側に作り出すことで熱の移動を抑えて熱の伝導を遅らせています。
空気の層によって断熱効果を発揮するため、空気の層が多ければ多いほど、効果が高まります。
断熱材は、ガラスを主原料とする無機繊維や、無数の気泡を持つ発泡プラスチックなどで作られています。
断熱材には、建物の外部に面する床・壁・屋根に貼り付けることで、外の冷気や熱を室内に伝達するのを遅らせて、寒さや暑さを防ぐ役割があります。
それだけではなく、建物の隙間を埋めて、建物の気密性を高めることも大切です。
気密性が低い住宅は、冬になると、室内の暖かい空気が外に逃げて室外の冷たい空気が室内に入るため、室内は過ごしにくくなります。
一方で、気密性の高い住宅であれば、室内と室外の空気の流れを妨げられるので、室内の温度を快適に保てます。
□断熱材を選ぶポイントとは
ここまで、断熱材についてご紹介しました。
断熱材は、さまざまな種類があるため、断熱材を選ぶ際には、以下の4つのポイントを参考にしましょう。
1つ目は、熱伝導性・耐熱性です。
熱伝導性・熱抵抗値は、断熱材の性能をわかりやすく表現しています。
熱伝導率が低く、熱抵抗値が高いと断熱性能が高いです。
そのため、これらの性能が高いほど快適に過ごせます。
2つ目は、燃えにくさです。
断熱材の燃えにくさは、火事になった際に大きく影響します。
燃えやすい素材を使っていると、隣の家にも炎が燃え広がる可能性があるため、燃えにくい断熱材を選ぶことをおすすめします。
3つ目は、耐水性・防水性です。
耐水性・防水性は、水や湿気に強いかどうかを表す基準で、これらの性能が低い場合は、適切に対処する必要があります。
水に濡れたり、湿気を吸ったりして性能が落ちたり、冬に凍結したりする可能性があるため、通気層や防湿シートなどを用いて対策を取りましょう。
4つ目は、有毒ガス発生が発生するかどうかです。
有毒ガスが発生するかどうかを確かめておかなければ、火災の際に有毒ガスの有無が安全性に大きく影響します。
有毒ガスが発生しない素材を使用するようにしましょう。
□断熱材を高めた家づくりについて
ここまでご紹介したように、断熱材にはさまざまな特長があります。
*光熱費を下げられる
断熱性能が低い場合、冷暖房の効率が悪く、光熱費がかかります。
例えば、夏に部屋が暑くて冷房をかけても、断熱性能が低ければ、せっかく冷房をつけても室外に冷気が逃げやすいので、部屋を冷やすに時間がかかります。
部屋を涼しくするために、冷房の温度を下げて、風量を上げるとなると光熱費がかかり、エネルギーの使用量が多くなります。
断熱性能が高まれば、温度設定を低くしなくても室内は快適な温度で過ごせます。
また、断熱性能が高い家は冷暖房の効率が良いので、エネルギーの使用量を減らすだけではなく、光熱費を下げることができます。
*ヒートショックを避けられる
ヒートショックとは、急激な温度差によって、血圧の変動が起き、心筋梗塞や脳卒中などを起こす現象を指します。
特に、高齢者の方にとっては、急激な温度差は体への負担が大きく、ヒートショックを起こすリスクは高いです。
誰しも冬の暖かい部屋から出て、トイレや浴室に行くと思わず震えてしまった経験があるはずです。
このように、ヒートショックは、日常的に起こり得る現象で、多くの死者を出しているので、注意する必要があるものです。
断熱性能を高めれば、急激な温度差が生じにくい家づくりが可能です。
また、冬の寒い季節の場合は、暖房を効率よく使うことで暖かい室温を保てるので、ヒートショックを防げます。
*気密性や換気効率が大切である
断熱性を高めることも大切ですが、先ほどご紹介した通り、断熱性能を高めるだけで完全に快適な空間を作ることはできません。
より快適な家づくりをするためには、気密性や換気効率を高めることが大切です。
気密性能が低いと、熱が室内から室外に逃げてしまうため、せっかく断熱性を高めても快適な家づくりはできません。
また、換気効率が悪いと、熱がこもって、結露が発生してしまいます。
快適な家づくりを行うために、断熱・気密・換気効率の3つの性能を高めることを意識しましょう。
□まとめ
今回は、断熱材についてと、選ぶ際のポイント、断熱材を高めた家づくりについてご紹介しました。
当社は、受け継がれる家族の「夢」に、安心と快適性を加えて、もっと愛せる住まいにいたします。
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